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ドガの「エトワール」 [日々の出来事]

イルミネーションin横浜みなとみらいで取り上げた「ドガ展」
CIMG3310.JPG


開催期間が去年末までだったので年末の忙しい中、なんとか時間を作って見に行ったのよん。
何せ日本初公開の「エトワール(舞台の踊り子)」が展示されているとのことで
自分の中にあるイメージの確認をしたかった。それは・・・
thum_0001.jpg幼いころに読んだマンガ「悪魔(デイモス)の花嫁」です。
原作:池田悦子、作画:あしべゆうほ 両氏のこのマンガ
人間の欲やエゴをテーマにしたこの作品、子供ながらに怖いと思いながら
のめりこんだマンガです。
このマンガの第1巻1話「暗い金曜日」にドガのエトワールが出てきます。
(マンガでは”スター”と出てますがフランス語で”星”の意なのであながち間違ってません)

主人公美奈子のいとこのガールフレンドがバレリーナで、
デイモスの魔の手でそのいとこの目の前で交通事故に遭い亡くなってしまいます。
亡くなったはずのガールフレンドの亡霊を追いかけ美術館へ
そこに展示してあった作品が「エトワール」だったんです。

幼き頃に知った「エトワール」。果たしてどんな作品なのか、本当にマンガに
出てくるような感じなのか・・・。自分の頭の中でものすごい期待感が高まってました。

o(^-^ o )(ノ ^-^)ノワクワク ドキドキo(゜▽゜o)(o゜▽゜)o


CIMG3308.JPG
横浜美術館です。昔1度だけ来たことがありますが
当時は何にもないところにぽつーんとあったこの建物、
今じゃ高層ビルに取り囲まれるようになりました。
(前回行ったのって何年前???('▽'*) ・・・ァハハ)
CIMG3309-2.jpg
この日、たくさんの来場者が見に来てました。
当然ながら展示室は撮影NGです。(●`3´●)ブ──
なので会場で購入したポストカードで・・・

20110103EdgerDegas2.jpg

(@・Д・@)?? あれ?


実物を見るまで作品はてっきり”油彩”だと思っていた私。(勝手に思い込んでた)
実物はガラスケースの額に入った形で展示してありました。
それも理由があって・・・
印象派といわれるエドガー・ドガの作品はパステルを使った作品が多くありまして、
そのなかでもこの「エトワール」は”モノタイプ”という技法を使って描かれてます。
ドガがよく用いた技法で、金属板やガラス板を版元に絵を描き、
紙に転写してさらに描き加えるという技法。
この作品で使われているパステルが光に弱いとのことで、室内も暗くし
薄明かりの中での鑑賞でした。
作品自体は大きいものではないですが繊細なタッチ、緻密な構成、なにより
この技法だからこそ舞台の上で踊っている踊り子の華々しさが引き立たせている。

感動したーっ。( ゚ Д ゚!) って小泉さんじゃないよ。

他の作品もいろいろ見ることができました。
ズブの素人の自分が「彼の作品を”印象派”としてくくってしまうのはどうなのかな?」
そう思わせるほど技法や表現が繊細かつ細かな心情まで
伝わるような。また作品を描くまでにたくさんの習作でのいろんな角度からの
研究、いち早く写真を取り入れるスタイル。まさにそういうこだわりが
彼の作品に表れています。

ただ残念なことにこの展覧会は巡回しないので今回の横浜のみ。
次はいつ来るのか。。。

追記:「悪魔(デイモス)の花嫁」ではルーブル美術館に「エトワール」が行く話しに
    なってますが所蔵はオルセー美術館です。マンガは1975年ですから
    当時詳しいことはあまりわからなかったんでしょう・・・・・・( ̄▽ ̄;)




 



 


 


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